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 市民運動と共に (みさ子の原稿集)

3・11「絆」を、強調しながら「風化」、「忘却」を願う国に怒り 小川みさ子(鹿児島市議)

3・11から、まもなく一年がやってくる。「絆」という言葉が日本中を飛び交い、瓦礫受け入れでは、「痛み分け、応分の負担」とささやかれ、放射性物質を全国にばら撒くことに躍起になり、食材は、経済を守るために緩い基準値を設定して「食べて応援!」と美談にすりかえる、国、電力会社への憤りで胸の張り裂けそうな気持ちで過ごしてきた。我々市民が、溢れる情報から真実を見極め、発信し共有化することにどんなに苦労したことか。

原発があったからこそ、風光明媚な地域を汚し、素朴な人柄の村人たちを賛成反対で分断したり、お金で縛りつけたり、事故はなくとも充分痛めつけてきた。そして今、ついに原発稼働は54基中2基のみ(北電の泊原発3号機、東電の柏崎刈羽原発6号機)となった。あの計画停電とかは何だったのだろう!?電力供給が途絶えていず、原発が不要であることが分かり過ぎるほどの状況となった。それでも尚、原発がなくなると経済に打撃を与える!と実しやかに訴える経済界の人たちがまだいる。

そして最悪なのは政府。産官学それにマスコミが一体となった3・11「過小評価」から、今度は「封印」、「忘却」に国民を誘導している。そして命を優先した対策がなされないままに、復興増税と消費税増税を叫ぶ。こうやって増税して今、貧困のどん底で喘ぎ苦しむ人たちを真の意味で救えるというのだろうか。社会保障、復興に本当にその税金が使われるのだろうか。私の廻りにいるホームレスの人たち、その卒業生、ダブルワークするワーキングプアの人たちが、人間らしく暮らせるようになるというのだろうか、実態を知っているだけに信じられない。

さて、鹿児島市ですが、市民局に、「危機管理部」「危機管理課」を新設する。これまでは市民部安心安全課で、災害対策、防災を担ってきたのだが、この役割が危機管理部危機管理課に移管され、桜島の噴火、風水害、地震津波などの自然災害に加え、川内原子力発電所の防災を担当することになった。皮肉にも訴え続けた原子力防災が、未曾有の3・11原発事故で危機管理強化ということで動き出す。

しかしながら驚いたことがある。本会議で新年度予算の提案理由説明があるが、市長は一言も原発防災が加わったことを説明しない。当局の議案説明でもそうだ。そして詳しくは某新聞の取材で知ったわけだ。このような事態になり危機管理を強化しなくてはならない状況に追い込まれたものの、それでもあまり取り沙汰されたくはないのだろうか。原発問題に精通した市民や学者の意見を聞き、そのような真の専門家たちが参加できる形で危機管理課が始動すべきだと願い、この問題を今議会で追及していきたいと考えています。

それにしても、早く国民、市民の脳裏からの「忘却」を!と願う国の在り方が、このようなところにも見え隠れして残念でならない。放射能の被害も被災地の苦悩もすべて忘却のかなたに、押しやろうとしている国。増税でなくて削れる予算がまだまだある。思いやり予算や戦闘機を買い、一方増税で底辺の庶民を苦しめるのは目に見えている。国民・市民が政治に期待をしなくなるはずだ!今の私は、政治を市民の手に取り戻すために頑張るのみです。

 

 

 











 


 

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